自転車通学の実態
指導事例
「自転車=車」プロジェクト
交通安全プロジェクトJNK(自転車も乗れば車の仲間入り)の実施

『自転車=車』という意識を生徒にもたせるため、自転車運転免許制度(筆記試験)を導入し、「自転車運転免許証」発行と「ナンバープレート」を 交付する取り組みを実施。自転車は車と同じ扱いにし、違反した場合は罰則 規定を設けている。
実施目的
自転車は車とイコールである、自転車も乗れば車の仲間入り(JNK)を合言葉に、交通安全意識を高める。プロジェクトは生徒会主体で考え、違反の点数やナンバープレート交付も生徒考案。生徒が付けたくなるようなナンバープレートにし、自転車乗車マナー・安全意識の向上を図った。
効果・成果
自転車乗車マナー意識の向上が図れ、近隣からのクレームは減少した。
実施体制
実施校:徳島市川内中学校(徳島県)
生徒会主体でプロジェクトを提案し運営。
JNK(自転車も乗れば車の仲間入り)の流れ
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JNK説明会 1年生対象
4月:新入生を対象としたJNK説明会を開催し、免許制度の在り方や「自転車も乗れば車と同じ」という理念を新入生に説明することで、自他の命を守るために、交通ルールを遵守する重要性が認識できる。
学科・実技教習
仮免取得・卒業技能検定
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自転車運転免許筆記試験
4月:全学年で授業時間を使って自転車安全利用講習後、筆記試験を実施。100点満点獲得まで何度も実施。合格者のみ自転車通学の許可がもらえる。
免許センターにて
学科試験
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自転車運転免許取得
ナンバープレート交付無違反の場合、次年度はゴールド免許を交付。学年別に色分けされたナンバープレートで運転者がわかるようになっている。
自動車免許取得
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自転車通学スタート
●自転車点検
毎年1回警察・自転車安全整備士が来校し点検。点検結果を保護者に配布し、不具合のある自転車は修理をさせる。
●交通マナー罰則
マナー違反の場合は、違反点数が加算される。例えば6ポイントで1週間自転車通学停止。
免許更新
車検・違反点数制度
JNK説明会 1年生対象 (毎年4月に実施)

効果
新入生を対象としたJNK説明会を開催し、免許制度の在り方や「自転車も乗れば車と同じ」という理念を新入生に説明することで、自他の命を守るために、交通ルールを遵守する重要性が認識できる。
自転車運転免許 筆記試験(毎年4月に実施)

効果
毎年、全生徒が100点満点獲得まで筆記試験を実施することで、生徒は交通ルールを学習し確実に習得できる。
自転車運転免許取得、
学年別の色分けナンバープレートの取り付け
自転車免許証

学年別ナンバープレート

効果
遠くから見てもわかる学年別の色分けナンバープレートにより、校内外の人から見られている意識をもち自転車運転マナーアップにつながっている。
自転車点検(全学年対象)
徳島県警察署、板野警察署、交通管理技術協会、自転車安全整備士が来校し、自転車通学をする全学年生徒の自転車を点検。点検結果の書類を保護者に配布し不具合のある自転車は修理をさせる。

効果
不具合がある自転車は、修理が実施されるまで自転車通学証を発行しないシステムとなっているため、きちんと整備された自転車で通学ができる。
交通マナー罰則
ルールに反した内容(注意対象)によってポイントが課せられる。 その累計ポイントに応じて罰則が科せられる。(累計ポイントは学期ごとにリセット)

※1…並信:歩行者や車等いるときには1列になる
※2…ノーヘル:あごひもを締めていないものも同様
※3…自転車改造:ハンドルを上げる、荷台を上げる、かごがない等
効果
違反点数制度を導入することにより、違反の抑止力につながっている。