自転車通学の実態

指導事例

学校前押し歩き指導

校門前歩道の自転車の押し歩きキャンペーン

「歩道は歩行者優先」という意識を広めるため、朝の登校時に通学自転車の押し歩きを推奨。平成29年に生徒が自主的に始めたもので、この取り組みを継続しようと生徒会主体でキャンペーンをスタート。罰則もなく、義務でもないが、生徒たちは積極的に手押しを実施している。

実施目的

歩行者との接触事故防止を図るとともに、自転車の正しい利用方法に関心を持たせる。

効果・成果

以前は近隣より運転マナーのクレームがあったが、現在は月1回あるかである。押し歩きとセットで自転車の交通安全教室を徹底した事もあり、実施前は自転車事故が年間30件ほどあったのが、実施後は半分以下の一桁になっている

実施体制

実施校:私立英明高等学校(香川県)
歩行者と自転車の交通量がともに多い午前8時~8時40分の間、学校前の歩道約215メートルを自転車の手押しを推奨。毎朝、教師が交代で押し歩きを見守っている。

学校前押し歩き指導
出典:2021年10月 当委員会にて撮影

TSマーク(赤色)貼付の義務化自転車組合と連携しての自転車点検を実施

TSマーク貼付を条件に自転車通学を許可している。年に1回、同県の自転車組合の自転車安全整備士が来校し、通学者自転車の点検・整備を実施。これにより、確実に翌年のTSマークの更新ができることの意義が高い。

実施目的

自転車保険付きの整備システム TSマークの義務付けと年に1回のマークの更新をする。

効果・成果

整備のプロの目で自転車の不具合を見つけ修理ができるので、整備不良車の早期発見・早期修繕が、安全走行に結びついている。TSマークは自転車保険が付帯しており、万が一の時の備えになる

実施体制

実施校:私立英明高等学校(香川県)
自転車安全整備士による点検・整備を自転車通学の条件としており、毎年自転車安全整備店の協力を得て、自転車通学の生徒全員の整備・点検を実施。その時に、TSマークの更新を行う。

TSマーク添付の自転車点検
出典:私立英明高等学校