自転車の社会問題

自転車の利用環境

国民の手軽で便利な交通手段として定着する自転車

子どもからお年寄りまで、気軽に便利に使える交通手段である自転車。通勤や通学、買い物といった普段の生活での移動手段であることに加え、サイクリングなど余暇を楽しむツールでもあります。

一般財団法人自転車産業振興協会の資料によると、2012年の自転車保有台数はおよそ7,042万台です。同年の日本の人口で計算すると国民1人あたり約0.6台の自転車を保有していることになります。

日本は欧州諸国なみの自転車国

欧州諸国では、モータリゼーションの拡大に伴って蔓延した交通渋滞の緩和、交通事故の削減、そして地球温暖化防止策として、都市部での自転車利用を促進している国が多くあります。なかでも自転車先進国はデンマーク、そしてオランダであり、自転車利用に対する道路環境も整備されています。

海外都市別の自転車分担率(代表的交通手段として自転車を利用している人の割合)を見ると〔下記グラフ参照〕、デンマークが約3割とトップ。ほか、オランダやイタリア、スウェーデン、ドイツが並びます。そんな中、日本の大阪市は第2位、東京23区は6位と、欧州諸国にも負けない健闘ぶりを見せています。

また、1日の1台あたりの自転車の走行距離(トリップ量)においては、距離帯別のトリップ頻度調査で1km程度が最も多く、5km以内が95%以上を占める結果が出るなど〔下記グラフ参照〕、日本では近距離での利用が特徴的です。