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委員会メンバーからのメッセージ

遠藤 まさ子 (えんどう・まさこ)

遠藤 まさ子 (えんどう・まさこ)

自転車ジャーナリスト

自転車業界新聞の記者や自転車専門誌の編集などを経てフリーランスへ転向。自転車・育児用品を中心に取材を行い、各誌に寄稿している。自転車の中でも子ども乗せ自転車、幼児車、電動アシスト自転車を得意とし、各種メディアでコメンテーターとして登場する機会も多い。

ルール、マナーについて

自転車は日常の足として溶け込みすぎているあまり、「乗り物」としての意識が希薄なのが日本の現状かと思います。親世代が自転車に対する正しい知識を知らないから、子どもにもそれを伝えられない。その結果、危ない自転車に危ない乗り方で乗ることが常識化してしまっている……、そんな悪循環は今すぐ断ち切るべきではないでしょうか。

法律を守ることはもちろん、明文化されていない行為に対しても「この行動で事故を起こさないか?」と考えて自転車に乗ることが大切かと思います。そうすれば自然と携帯電話を使いながらの移動や傘さし運転、急な飛び出しといった行為はなくなり、自転車事故の削減にもつながるでしょう。

自転車の選び方について

ルールやマナーを守る大前提として、安全な自転車に乗ることはとても大切。「きちんと走れて」「きちんと止まれる」こと。それは乗り物にとって最も安全性に関わる部分です。

とは言え、安全性は見た目だけでは判断しづらいもの。そこで参考にしたいのが自転車マーク。安かろう悪かろうのいい加減な作りの自転車では、規定の安全基準をクリアできません。安いからという理由だけで自転車を選んでいる方は、毎年1~2万円の自転車を購入して使い捨てるのと、3万円以上の自転車を整備しながら乗り続けること、どちらがお得か考えてみてはいかがでしょうか?

自転車を購入する際は「購入店舗」を選ぶことも非常に大切。今は値段重視でネット通販などを活用する人も多いかもしれませんが、販売前の整備点検を全く行わずに出荷している業者もたくさんあります。また、いざ修理や整備をしてもらおうと思っても、最寄りの自転車店では断られたり費用が高くなるケースもあります。

日ごろのお手入れについて

日頃のお手入れは、女性にとっては敷居が高いもの。わからなければとにかく行きつけのショップに持ち込むのがおすすめです。何か起こってから修理するよりも、数ヶ月に1度でもいいので点検してもらうほうが「良い状態」を長く保てて、結果的に維持費も低コストで済むことが多くなります。 幼稚園の送り帰りなどに、自転車屋さんのコイン式ポンプを使うのも手軽でオススメです。