安全利用の三要素

3. 自転車のルール・マナー

「自転車の安全利用促進委員会」では、自転車を週一回以上利用している20~50代の主婦を対象に、「主婦の自転車利用に関する意識調査」を実施しました。自転車を日常生活の足として利用する方が直面している問題が浮き彫りになりました。

調査概要

調査方法 :インターネットリサーチ
調査対象 :全国の週一回以上自転車を利用している主婦
回答数 :1000名
調査日 :2013年12月25日(水)~12月27日(金)
調査主体 :自転車の安全利用促進委員会(http://jitensha-anzen.com)

自転車に乗っている時に事故に遭った(遭いそうになった)・
起こした経験のある主婦は47.4%、7割以上が利用者の責任

「あなたは自転車を運転中、事故に遭った(起こした)ことはありますか」と聞いたところ、47.4%と半数近くの主婦が事故にあった、もしくは遭いそうになったと回答しています。またその原因の71.7%が主婦側の責任であり、主な原因として「人・車の飛び出しへの対応遅れ」(34.4%)「前方不注意・よそ見運転」(23.6%)が挙げられました。手軽に利用できる乗り物だからこそ生じがちな気の緩みをおさえて走行する必要があらためて感じられる結果となりました。

2013年12月施行の「改正道路交通法」、正しく理解は4割未満

2013年12月1日から改正道路交通法が施行されました。これにより、自転車が道路の右側にある路側帯を走行することが禁止され、違反した場合には3ヵ月以下の懲役または5万円以下の罰金等ルール変更が行われました。しかし、このことを正しく理解している人は4割未満(38.8%)という結果になり、内容の認知不足が浮き彫りとなりました。

67.5%の主婦が路側帯で
右側走行(自動車と逆方向)の経験がある"逆走主婦"

さらに、「自転車に乗っているときに、路側帯で自動車と逆方向に走ったことがあるか」と聞いたところ、6割以上(67.5%)の主婦が経験ありと回答し、さらに20代の主婦では7割以上(76.5%)が経験ありと回答しました。

自転車の逆走運転は、正面衝突の危険性もある大変危険な運転でありながら、まだまだ多くの人に守られていない現状が今回の結果で明らかになりました。

Opinion Column

事故に遭わない、ルールの徹底と安全な自転車を
遠藤 まさ子 自転車ジャーナリスト

遠藤 まさ子 (えんどう・まさこ)自転車事故に遭った、遭いそうになった主婦が約半数おり、さらにその原因の7割以上が主婦側にあるという結果に非常に驚かされました。この結果から推測すると、これは自転車に乗っている主婦のうち、3割近くの人が事故を起こしかねないということ。大都市圏のママたちは「子どもと一緒に移動する手段」として自転車を選択している人も多く、悲惨な事故がいつ起きてもおかしくないと考えられます。それにも関わらず自転車をとりまくルールやマナーに疎い人が多い一因として、多くの人が自転車の正しい乗り方やメンテナンス方法を教わる機会がなく、また運転免許証のような制度もないことから「乗りものに乗っている意識が希薄」であることが挙げられるのではないでしょうか。
ここ数年、自転車が加害者となる重大事故が増えており、道路交通法も自転車に対する規定の新設や明文化が進められています。事故に遭わないことはもちろん、自分自身が加害者とならないためにも自転車のルールを良く知ると同時に、きちんと整備された安全な自転車に乗る習慣をつけることをおすすめします。