安全利用について

正しい自転車の選び方

自転車安全基準を満たした
「BAAマーク」付きの自転車を選ぶ

安全安心で快適な自転車利用のためにまず重要なのは、車体そのものの安全性能です。そのひとつの基準として、自転車購入の際には「BAAマーク」が貼付されているか確認しましょう。BAAマークは、一般社団法人自転車協会が制定し、同協会が定める自転車安全基準に適合した製品の『立てパイプ(サドル下のパイプ)』に貼られています。

同じ新車でも、BAAマーク貼付のシティ自転車とBAAマークなしのシティ自転車を比較すると、ブレーキをかけてから停止までの距離に違いがあります。ブレーキという、危険を回避するための基本的な性能にこれだけの差が出てしまうのです。

Opinion Column

自転車選びにおける安全性とは?
遠藤 まさ子 自転車ジャーナリスト

遠藤 まさ子 (えんどう・まさこ)免許証も年齢制限もありませんが、自転車は乗り物。一定以上のスピードが出る以上、乗り手が加害者になる可能性もあります。つまり、自転車を選ぶ際には「乗り手にとっての安全性」と同時に、「加害者にならないための安全性」にも配慮する必要があるのです。
加害者にならないための安全性とは、具体的には「きちんと走れて止まれること」、「周囲の人に走っている様をきちんと認知させられること」が挙げられます。ブレーキが効かない自転車は論外ですし、ライトやリフレクターが暗いのもNG。これらは整備不良だけでなく、安全基準の低い(もしくは無い)新車でも起こりうるもの。安全性の低い自転車の中には、フレームやタイヤ周りが強度が十分でないため走行性能が低い自転車もあります。一定の安全基準を満たした自転車を選ぶことが大切です。