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委員会メンバーからのメッセージ

長谷部 雅幸 (はせべ・まさゆき)

長谷部 雅幸 (はせべ・まさゆき)

公益財団法人シマノ・サイクル開発センター
自転車博物館 事務局長・学芸員

1973年日本大学卒後、(株)シマノ入社、シマノレーシングチームにて活躍後、開発設計部にて自転車部品の開発・設計に携わる。自転車の本場ドイツとオランダに10年間駐在するなど海外の事情にも詳しい。自転車技師、自転車安全整備士、日本サイクリング協会インストラクターの資格を持つ。スポーツBAA専門委員。2011年マスターズ優勝など現在もサイクルスポーツを楽しむ。
自転車の専門家として講演会の他、テレビや新聞への出演も多い

自転車は命を預けるもの

自転車は、手軽で便利な乗り物なため、ついつい粗雑に扱ってしまいがちですが、自転車に乗っていて起こる事故はH24年で年間13万件以上、死傷者数は13万人強にものぼり、実に多くの人が自転車乗用中に死傷事故に遭っています。また、自転車が加害者になった事故は、2万件以上もあり、自転車事故全体の15%を占めるほど多く、重大事故も発生しています。

自転車事故の原因では、交通ルールを守らなかったために起こった事故は年間65%(H23)にもなり、自らの無謀や無知が多くの事故の原因となっています。ルール・マナーの指導や教育によって事故は大幅に減らせます。この年の自転車事故による死傷者数の年齢的な割合では、15歳以下が約18%、16歳~24歳が22%と若者が全体の40%を占めており、彼らへの教育も重要です。

同時に整備不良によって引き起こされる事故もあり、自転車の質や整備の必要性について考えてみることも重要だと思います。

きちんと整備された自転車は永く使えるものです

シティサイクル車もきちんと整備がされていれば、10年・20年と使えるものです。反対に、手入れをしていない自転車はメーカーの保障期間内であっても対応できないレベルにまで劣化することもあります。

道路を見ていると、悲しくなるような自転車に乗っている人がたくさんいます。ちょっと手入れをしてあげるだけで、もっと楽しく快適に乗ることができるのにと思います。

自転車の修理代はディナー1回分

シティサイクル車のチェーンが切れた場合に修理交換するとディナー1回分(約3,500円)程度の費用がかかります。経済的にも普段の手入れは重要だと思いませんか。また、チェーンが切れた自転車を引いて歩くことはとても大変なもの。チェーンに油を差しておけば、急に切れたりすることは殆どありません。

自分で手入れができない場合は、自転車技士や自転車安全整備士のいるサイクルショップへ持って行くと整備をしてくれます。定期点検メニューでは、チェーンの油差しや伸びの調整、ブレーキの調整、タイヤのチェックと空気圧調整をしてくれます。価格は、お店により異なるので、一概に言えませんが、壊してしまった部品を交換するよりは安く済むでしょう。